こんにちは。夜かもしれない、こんばんは。
ごくごく一部で話題になってましたね。(投げ売りされてましたから…)このイヤホン!!
そう!Fender nineです!!
Fenderといえばギター屋さんですよ。アンプも作ってます。その楽器屋さんが手掛けているのがこのpro IEMです。(プロで使ってる人見たこと無いけども)
私はFenderのギターに憧れを抱いたことないですね。TokaiのTalbo(アルミボディ)は欲しいですね。そういえばTokaiもフェンダージャパンのギターを製造していました。それはさておき。
このイヤホンはダイナミックドライバーを1機搭載したイヤホンです。広く普及している普通のイヤホンと変わりない構成です。口径9.25mmのそこそこ大きなドライバーを採用したイヤホンです。重低音なのかなぁ…。リケーブル可です!!独自端子とか書いてありますが、CIEM用の2pinが使えます。
さっそく聞いてみましょう!装着感はものすごくよいです。どこか耳に当たってしまうようなこともなく、丸みを帯びたシェル形状ですっきりと耳に収まります。遮音性もよいです。音が出ていない状態でも、人の普通の話し声が、何のことを喋っているのかわからない程度になります。イヤーピースがいいですね!FenderというとTPUのあのネチネチイヤピばかりが注目されますが、フォームタイプのイヤーピースもすごくいい!高音の減衰が少なく、耐久性もあり、なおかつ遮音性まで兼ね揃えている!これだけで売って欲しいくらい好きです!ステムが長く、耳の奥までググっと押し込むタイプになっています。押し込むタイプの装着感が苦手な方は注意してください!!
音を分解していきましょう。まず、印象的なのが低域の表現です。量感、沈み込みの表現の秀逸なこと!跳ねる様なスピード感溢れる低音も、ブーストされた不自然な低音も表情豊かなにあらゆる低音が感じられます。極低域から丁寧に再生されます。それでいて膨らみません。楽しいけどモニター的!中音域、インスト曲では気になりませんが、ボーカルはほんの少し引っ込んでいるように感じました。しかし録音による部分が大きい印象です。ボーカルを強調する様な録音ではしっかりとした近いボーカルを聞き取ることができます。ピアノなんかものすごく透明感のある生々しい音がします!続いて高音域ですが、DD一発とは思えないほどすっきりと、伸びやかで自然な高音が楽しめます。無理して出している様な印象は全くありません。これはすごい。実はBA入ってるんじゃないか?色っぽさはないですがそこがモニターということなのでしょうか。私は好きな音色です。分離感はBA多ドラ機のように「音の重なりが見える!」ほどではありませんが、必要十分!曲としての全体のまとまりが保たれています。音量を上げていくとまた変わっていくのでしょうか。
ほかの方のレビューを見ていると「ボーカルが人工的」といった意見が複数見られましたが、それは感じませんでした。これは再生環境に影響されるものだと思います。
YMOのTong poo(東風)や、EDMといった電子音楽を聴いてみても低音は膨らむことなく、量感がありながらも歯切れのよい、心地いい音です。キレがあるというほどではありませんが、スピード感ある音です。
「そんなええ低音なら、Jazzもいけるんとちゃうかな」と思った全国32万のJazzファンの皆様!!合いました。一致しました。完璧です。これはJazz用イヤホンです。トリオからビッグバンドまで、あらゆる形式をカバーしてくれます。臨場感溢れる音です。アーティキュレーションが…。レイドバックが…。曲が手に取るようにわかる一方で、音楽としての熱量といいますか、エネルギーが感じられます。悪い音源でもいい。本当にすばらしい。原音再生だけがオーディオの正義では無いという事をこのイヤホンが教えてくれます。
まとめ
・Jazzによーく合う。
・悪い音源でも楽しく聞ける。
・解像感をもちながら、ひとつの「曲」が聴ける。
・イヤピが優秀。
・装着感もよい。
・ビルドクオリティは微妙
・定価では買わない。
こんな感じです。私の個体は右側ハウジングにひっかいたような傷が最初からありました。あと、フェイスプレートとハウジング内側(耳に接する側)との間がバリ取りのためガタガタになっていました。
イヤーピースは小さめがおすすめです。奥まで差し込みますので!
というわけで拙いレビュー終わり!最後までご覧いただきありがとうございました!